最近テレビやネットで注目をあつめている「ヒハツ」
石垣島では八重山そばを頼むと必ずと言っていいほど卓上にある香辛料で
八重山そばに好みの量を振りかけていただきます。
そして不思議なことに普通に八重山そばを食べるよりもヒハツをかけて食べたほうが
びっくりするくらい発汗するし体がポカポカ熱くなってくるんですよ!(個人差アリ)
私はこの味が大好きでドバドバかけるのだけど
このポカポカ効果ってカラダにいいんじゃないかな?と、ふと思い
島民に愛されているヒハツという香辛料について調べてみました!
石垣島の名品・スパイスの一種【ヒハツ】って何?
八重山地方ではヒハツの他に呼ばれ方が多々あり
ピパーチ、ピーヤシ、ヒバーチ、島胡椒…といろんな呼び方がされています。
いろんな種類の物が販売されてるように思いますが
呼び方が違うだけで味も中身も一緒なので安心してください。
味は…?
島胡椒というだけあって胡椒に近いですが
シナモンやオールスパイスの香りに似た独特な香りがあり
ピリリとした舌に少し感じる程度の辛味があります。
シナモンとかの香辛料が苦手…という方にはヒハツ成分の入ったサプリもありますよ▽
シナモンや花椒が好きな人は好きだと思います!
ヒハツは胡椒の仲間
コショウ科コショウ属に分類される植物。
ヒハツの英語名はロングペッパーで、このロングペッパーには2種類あり、
・Indian long pepper…インド原産。学名:Piper longum 和名:ヒハツ
・Javanese long pepper…インドネシア原産。学名:Piperretrofractum 和名:ヒハツモドキ
八重山地方で栽培されていて食材に使われているものは、インドネシア系のヒハツモドキで
最近、健康食品やサプリなどに原料として使われているのは、インド系のヒハツだそうです。
冷え性の改善が期待できると注目のヒハツ!
アーユルヴェーダの薬草として使用されている!
もともとヒハツは原産地のインドではアーユルヴェーダとして使用されている薬草だそう。
アーユルヴェーダでヒハツは、消化を助け食欲を増進する効果があるとされています。
最近の研究結果では、ヒハツがもたらす毛細血管の拡張効果や皮膚表面温度を
上昇させる働きがあることが分かっています。
血流を良くする
毛細血管の拡張効果では末梢神経の働きを良くするeNOSという物質の生成を促進することが
実験でわかっています。
むくみや冷え性の改善に効果的とも言えます。
体温の上昇
ヒハツには皮膚表面温度の上昇効果もあり、トウガラシのカプサイシンと同様に
交感神経の受容体TRPV1に働きかけ副腎からアドレナリン分泌を促すことで
体温を上昇させる効果があるそう!
ヒハツの成分のTRPV1への作用は、カプサイシンに比べて穏やかなため
トウガラシを食べたときのように、いきなり汗をかくように体温が上がるのではなく
ゆっくりと体の内側からポカポカしてくる感じです。
毛細血管のアンチエイジング効果
ヒハツの効果として最も注目されているのが、アンチエイジングです。
ゴースト血管を復活させる!という番組の特集で取り上げられるのを目にしたことがある方もいると思います!
毛細血管と壁細胞は血管の外側にあるTie2(タイツー)という受容体の活動が弱まると
毛細血管の老化現象が起こり、むくみの原因やシミやシワ、肌の劣化に繋がります。
ちなみに、ヒハツには上記のTie2という体内にある酵素を活性化させる効果があることが分かっているそうです。
このTie2が活性化すると
血管が構造的に安定化し傷ついた血管が修復される。
↓
さらに毛細血管が安定化すると
酵素や栄養分が正常に肌細胞に送られることになる。
↓
ターンオーバーが促され、コラーゲンやエラスチンなどの潤い成分を作り出す繊維芽細胞も元気になり透明感のある美しい肌が作られるそうですよ!
薄毛対策にも!
薄毛の原因は血行不良とも言われています。
ヒハツに含まれるピペリンは、シナモンに含まれるシナムアルデヒドと同じように
アンジオボエチンを活性化する働きがあるので、ヒハツを摂取することでTie2(タイツー)が活性化され毛根にある傷ついた毛細血管を修復。
新しい毛細血管を新生することで抜け毛を減らし育毛に効果を発揮する可能性があるそう。
代謝機能が高まり免疫力があがる?
基礎代謝機能が高いか低いかでダイエットの効果も変わってきますよね。
効率的にダイエットしたい場合はヒハツを積極的に摂取するべし!!!
新陳代謝があがることにより免疫力も高まり風邪やインフルエンザなどの予防にもなりますよ~☆
EDの改善
男性ならかなり気になるEDですが…
精神的なEDでなければ、ヒハツを摂取することで改善されるとか!
カラダの問題でEDになる場合は、ほとんどがカラダの冷えによる機能不全や
血行不良で血液が十分に行き届かないことがほとんどです。
ヒハツを摂取することで血流が促進され、カラダが温まることでEDも改善傾向になるそうですよ♪
石垣島産ヒハツのオススメの使い方!
石垣島の食卓に欠かせないヒハツですが八重山そばを頻繁に食べることのない
沖縄県外の方たちにオススメの食べ方をお教えします!
その方法は…
ヒハツを普通の胡椒のかわりに使う!
少しクセが強いのでサラダには向きませんが
スープや麺類などに振りかけたり肉料理や魚料理の下味
炒め物などにも使えます!
また、チャイで使われているスパイスにも近いので
ミルクと蜂蜜を入れた中に振り入れても美味しいですよ!
八重山そば以外では
お味噌汁・カレー・鶏肉料理の下味・ハンバーグのタネ・餃子の餡
・塩ラーメン・カップラーメン・卵焼き・湯豆腐・トマト煮込みなど
いろんなものにサササッと振りかけちゃいます☆
ヒハツの副作用と注意点
ヒハツには一部の薬の効果も高めてしまう副作用もあるので注意が必要です。
以下の薬をヒハツと併用する際には医師に相談するようにしてくださいね。
・喘息や気管支炎の治療薬であるテオフィリン
・血圧を下げる治療薬のプロプラノール
・てんかんのけいれん発作の予防薬フェニトイン
1日の摂取量の目安は小さじ半分程度です。
摂り過ぎると消化器官に刺激を与え過ぎてしまうので注意しましょう。
まとめ
まさかただの八重山そばのオプションのヒハツ
沖縄では命の薬と書いてぬちぐすいといって薬になるほど効果がある食物がたくさんあります。
ヒハツも、そのうちの一つだったんだなぁ…とおもうと先人の知恵って凄いですね。
ヒハツは香辛料なのでカレーや煮込み料理にも合うし
トマトパスタを作った時、トマトソースの隠し味に使用してみたら深みとコクがでて
とても美味しかったです!
胡椒と同じような感覚で普段の料理に活用できるヒハツ。
凄い効果や効能を体感してみたい!という方は一度ヒハツを試してみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。リリマム