はいたーい!石垣島移住14年目のリリマム(@Lilymom-okinawa)です。
梅雨が明けて夏になると気になるのが台風。
昨今の台風は勢力が年々強くなり、強い勢力を保ったまま日本列島に上陸…なんて事が増えてきました。
今までは沖縄県に強い台風が上陸することはあっても、本州に最大瞬間風速40m以上の台風が上陸することは稀とされてきました。年々、本州に上陸する台風が大きくなっているのにも関わらず、テレビニュースを見ていると普通に傘をさそうとしていたり、当たり前のように学校や会社に行こうとしている方々が駅で立ち往生している姿をよく目にします。
石垣島に移住して来て最大瞬間風速70m/sという猛烈な台風を体験し、台風の怖さを知った私が本気の台風対策を教えます!
▼動画でも詳しく説明しています。
台風の強さ
沖縄県民以外の皆さん台風のことナメてませんか?笑
台風は災害の中でも予測や対策ができる災害です。
学校や会社の判断よりも台風の気圧や大きさ、最大瞬間風速をチェックして外出するかなど行動の判断をしてください。
自分の身を守れるのは自分しか居ません。
石垣島の人が台風の時によく見るサイト。アプリもあります! → Windy
ちなみに石垣島の人たちは並みの台風でも『そよ風程度だね〜』なんて言ったりしますが、並みの台風でもそれなりの台風対策はします!
台風対策 家屋
台風が来る前に、沖縄県民は弱い台風だろうとする事が必ずあります。
それは屋外のものを室内に入れたり固定したりする事です。
室内に入れられるものは全て室内へ。全てです。一見して重そうなプランターや植木鉢などもです。無理なものはワイヤーやロープなどで固定をしましょう。
エアコンの室外機も暴れる可能性があるので、固定するかブロックなど重いものを乗せて強い台風に備えてください。固定するものにもよりますが、百均で買える自転車のワイヤーロックが便利です!
また、庭やベランダにある物干し竿も屋内にしまいましょう。
風で暴れて窓を突き破る可能性があります!
もう一度言います。物干し竿は屋内へ!!!!
自転車・植木鉢やプランター・ゴミ箱・掃除道具・子供のおもちゃetc.
木造のお家
木造だけどしっかりしているから大丈夫と思わずに速やかに避難しましょう。飛来物により壁や屋根に穴が開いたり、雨漏りする可能性も無きにしも非ずです。瓦屋根やトタン屋根は飛んで剥がれることがあります。飛来物が電線に接触し火災や停電になることも考えられるので、とにかく避難しましょう。
台風慣れしている沖縄の住宅はほとんどが台風に強いコンクリ構造。それでも強風で揺れたりするので木造家屋にお住いの場合は、万が一を考えて強い台風の時は避難してください。
RC構造のお家
家の作りが丈夫でも山の斜面、河川沿いや低地、海沿いなどの場所に建っている場合は、土砂崩れや高潮や洪水の恐れがあるので、すぐに避難してください。
今まで経験したことのない台風が迫っている時は何が起こるかわかりません。
命が一番大事です。
マンションやアパート
マンションなどの高層階に住んでいる方は、飛来物により窓ガラスが割れる可能性があるので、雨戸がない場所はベニヤで塞ぐか、防風ネットをかけましょう。
築年数が古くて揺れたり雨漏りがする場合は屋根が飛んだりすることもあるので、速やかに避難しましょう。
台風対策 窓
まず始めに屋外の飛びそうなものを室内にしまったら、次は窓の対策をします。
①…雨水の浸水を防ぐために窓のサッシに新聞紙をギュウギュウに詰めます。
外側から窓枠に養生テープを貼れる家庭は雨水の浸水防止に貼りましょう。雨量が多そうな時は吸水性の高いペットシートでも可能ですよ!
②…窓ガラスにテープを貼ることで窓が割れた場合は飛散防止になります。
ガムテープだと窓に粘着部分が残り剥がす時が大変なので、剥がしやすい養生テープがオススメです。
ダンボールや新聞紙を窓の大きさに合わせ貼り付けるとより飛散防止になります。
③…窓が割れると風圧で玄関が開かなくなったり、家がプール状態になるなど、大変なことになります。とにかくベニヤでも何でもいいので割れないように塞ぎましょう。
石垣島の友人宅で実際におこったことです。立て付けの悪い網戸が外れベランダ内で暴れて窓を破り、物凄い勢いで雨が入り込んで水浸しになったそう。当事者は家の中に台風がきたーと笑いながら語っていましたが、被害を考えると片付け等、大変だったようです。
④…ベニヤ板を打ちつけられないようであれば、防風ネットを付けて飛来物から窓を守りましょう。
沖縄は家屋に防風ネットを固定する為の金具が打ち込まれていますが、本州の建物の場合は付いてるのは稀かと思います。
雨戸がない窓の場合は、雨どいなどの固定できる場所に結束バンド等で防風ネットを固定し窓を守りましょう。
⑤…風で網戸が外れベランダで大暴れをして窓ガラスが割れて大変だった友人宅があります。ガタついて外れそうな網戸は室内にしまいましょう。
大丈夫と思っていても何が起こるか何が飛んでくるか分からない猛烈な台風。
少しでも心配なものは全て屋内にしまいましょう。
台風対策 停電に備える
停電に備えて、あらためて家にある懐中電灯が使えるかなどの確認を。意外と電池が切れていたり、予備の乾電池がなかったりします。石垣島は特に停電すると半日以上や酷かった時は約1週間も停電することがあるため、島民は停電対策にも本気です。
懐中電灯
必要不可欠。これが無いと困ります。一家に一台と言わず2〜3台あると安心です。
ベランピングやキャンプ等にも使える、ランタンタイプを我が家では使っています。
ヘッドライト
とにかく一番使うのがヘッドライトタイプ。停電中にトイレに行くのに便利!停電中の暇つぶしに漫画を読む時にも便利!
また、夜間避難時には両手が空くので、その分 荷物を持てたりと両手が使えるメリットがあります。
乳幼児がいる家庭は、ヘッドライトがあるとオムツ替え時に重宝します。
うちではヘッドライト、ランタンタイプ、手持ち型懐中電灯の3つを準備しています!停電した際、漫画を読むのにヘッドライトは必要不可欠!
予備の乾電池
万が一電池が切れてしまったら…ということを避けるために予備の乾電池は常備しておきましょう。
蓄電ラジオ
停電した場合、情報源となるのがラジオです。携帯やスマホで情報収集すると充電がなくなり、使いたいときに連絡が取れないということになりかねません。防災ラジオは一家に一台必要なアイテム!
大容量ポータブル電源
災害時や停電時にスマホの充電切れの心配をしなくて済むので意外と大事!万が一の時のためにこれも一家に一台必要アイテム!特に家族が多い方は大容量のポータブル電源は必須です。
冷蔵庫には保冷剤
冷蔵庫は停電したらとにかく開けないこと!100均で売っているアイスノンみたいな大きさの保冷剤を5つくらい冷凍庫に入れといたり氷を大量に作っておくと温度が幾分保たれます。停電したら冷凍庫にて冷やしておいた保冷剤をいくつか冷蔵庫へと移動させて後は触らない開けない!
台風の勢力が強く長期にわたる停電になりそうな場合は、腐りやすい生鮮食品は購入せず冷蔵庫は空に近い状態にします。
保冷剤は停電した時の暑さしのぎに枕において涼を取ることができるので、台風で閉め切った部屋での熱中症対策にも小さいお子様やご高齢の方、ペットがいるご家庭は必須アイテムです!
ちなみに保冷剤がない場合は、空いてるペットボトルに水を入れて冷凍庫に入るだけ入れて凍らせます。停電して溶けても、飲料水等に使えますよ!
停電中は暴風で窓も開けられない状況で換気ができないし、火事が怖いのでロウソクやアロマキャンドルなどは使用しないでください!
台風対策 食べ物・飲み物
台風後は物流が止まりスーパーに並ぶ商品も品薄になる傾向があります。最低でも3日分は買い出しに行かなくても大丈夫なように準備しましょう。
石垣島は1週間くらい物資を運ぶ船が来ないことがあるので、主にカップ麺やパンなど1週間分くらいは備蓄します。
水は20リットル以上
万が一断水になったことを考えると、2人暮らしなら最低2リットルペットボトル×10本以上は用意しましょう。
乳幼児が居て一人で家まで運ぶのが難しいので、台風前には5ケース(約45リットル)注文して備蓄しています!
食料
日持ちするカップラーメンなどのインスタント食品や缶詰、レトルト食品や乾麺類などを充実させましょう。お子様のいる家庭はお菓子も忘れずに!
石垣島では台風前になると
スーパーからカップラーメンが(泡盛も)消えます!
台風対策 その他あると便利なもの
なくても構いませんがあれば役に立つものを紹介します。キャンプにも使えるので、我が家は万が一の時の為に、ガスコンロやガスボンベなども揃えて置いています。
カセット式ガスコンロ
フライパンや鍋用と焼き専門と2つあるとガスや電気が止まってしまった時に便利です。3日以上停電してしまった時は、大量に冷凍ストックしてあった肉などを一気に焼いてみんなでBBQして過ごすこともあります。
電気やガスが止まってしまった場合は、鍋とカセットガスコンロでご飯を炊くこともできるのでとても重宝します!
万が一の時、覚えておくと便利なのがフライパン炊飯です!フライパンを使えば、10分加熱すればご飯が炊けてしまいます。
1.米を洗って水気を切る。
2.フライパンに米と水を入れ1時間浸水する。
水量は米1合に対して180~200mlで調整する。
3.フライパンに蓋をして強火で1分熱して沸騰させ、弱火にして5分炊く。
※米の上にあった水分が米にすべて吸われていて、大きな気泡が出てきます。この時点で、米の上に多くの水分が残っている場合は、1〜2分ほど弱火でそのまま加熱しましょう。
4.再度、強火にして30秒〜1分ほど熱し、パチパチと乾いた音がしたら火を止める。
5.蓋をしたまま5〜10分ほど蒸らす。蒸らした後、全体を切るように混ぜる。
ガスボンベ
カセット式コンロがあるのなら予備は必須です。
うちわ・扇子
閉め切った家は意外と湿度や温度が上がり暑くなることも。我が家では、台風時にうちわは必須アイテムです。
ボードゲーム
台風でどこにも出られないし子供は暴れるしやることないし…という時にもってこいのボードゲーム!家族揃って停電になるまでゆっくりとボードゲームを楽しむ良い機会になりますよ!
台風前に石垣島のドンキに行くと人生ゲームを購入している人をよく見かけます。
防災バック
必要なものが揃っている防災バックがあれば、そのまま持ち出せるので便利。ですが、なかなか家にあるって方も少ないと思います。避難時はとにかく大事なものや必要最低限のものを詰めるだけ詰めて避難しましょう。
私個人的には、肩や腰の負担になりにくい設計がされており、雨除けのカバーも付いている登山用リュックを防災バック替わりにしています。
レインコート・ポンチョ
避難時や外出する時に暴風の中で傘をさすのは困難です。避難準備品として家に何着かは準備しておきましょう。暴風、強風時はレインウェアの方がカッパより風の抵抗を受けず動きやすいです。
台風の時、石垣島の人は傘をさしません。風で飛ばされた傘が恐ろしい凶器になると分かっているからです。強風時は絶対に傘はささないで!!
台風対策 その他
地域や家の立地や造りにもよりますが 万が一に備えておいて悪いことはありません。
2019年9月末の台風では、石垣島周辺の離島は通信障害が起き、21時頃から朝まで携帯もPCも飲食店のレジや銀行ATM等も使えない状況になりました。 最悪の場合を想定し、避難場所など家族で決め、知人や親族に前もって伝えておきましょう。
・停電による断水に備えてお風呂の浴槽と洗濯機に水を張ること。
・車は車庫へ!ない場合は壁側にフロントを向けて飛来物からフロントガラスを守る。
心配な方はお金を払ってでも屋内駐車場へ移動させましょう。
・ガソリンは満タンにしておくこと!
・乳幼児がいる家庭は粉ミルクとオムツを1ヶ月分!
・外置きの洗濯機は満水にしたらフタを養生テープで固定!
・現金を多めにおろしておく
・寝るときは避難できるような服装で!
・枕元には袋に入れて外履きを用意しておく
・復旧時の通電火災を防ぐ為に停電したらブレーカーを下げる
※浴槽の水溜めは残り湯ではなく風呂使用後は浴槽を洗い新たな水を満水に。万が一の時手洗いうがい等に使います。
※赤ちゃんがいる家庭は断水に備えて液体ミルクを備蓄しておきましょう!
他には、アパート等なら玄関のポスト受口を養生テープで塞ぐ、停電に備えて炊飯器でご飯を炊いておく事と、乳幼児がいる場合はオムツやおしりふき など使うものは1つの場所にまとめます。
おわりに
家にいて少しでも危険を感じたら速やかに避難してください。また、むやみやたらに海に近づいたり外出しないことです。
木造住宅、瓦屋根の住宅の方、高齢者は早めの避難を。
まだ避難しなくても大丈夫だな…と思った時が逃げる最後のタイミングだと思って下さい。
避難所は避難指示が出てからしか開きませんので、大雨強風の中、避難が困難な乳幼児がいる家庭や高齢者は台風が来る前に近くのホテルに避難してください。
沖縄県でも毎回、暴風雨の中外に出ようとして風圧でおもいきり閉まったドアに手を挟まれて指をなくすという方が必ずいます。風速30m/sでは大人も立っていられないほどの風です。
自分の身は自分で守る。災害の中でも台風は予測ができる災害です。きちんと対策をしていれば万が一の時も慌てることはありません。
台風時は家が安全であれば家族でのんびりと映画を見たりボードゲームをして遊んだりと、たまにはゆっくり過ごしてみるのもいいと思いますよ。